フリーランスとして働く最大の魅力の一つは、働き方を自分で決められること。この記事では、フリーランスの働き方を大きく左右する「稼働率」に焦点を当て、稼働率50%、80%、100%、それぞれのリアルな働き方や、その稼働率を実現しやすいポジションをご紹介します。あなたの理想のワークライフバランスを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください!この記事のポイント50%稼働はプライベート重視、80%稼働は副業と両立、100%稼働は正社員に近い働き方がコンセプト戦略立案・アドバイザリー、PMO、スポット案件では稼働率を抑えた働き方が可能リーダーポジション、PMポジションなど責任が伴う案件では100%稼働が基本となる稼働率とは?IT業界やコンサル業界にいると稼働率という考え方は馴染み深いものとなりますが、一般的にはあまり馴染みがないと思うので解説します。稼働率は「どれくらい働いていたか(仕事が入っていたか)」を表す割合のことです。例えば、1か月(20営業日)の場合、日数での働き方に注目すると稼働率はこのようになります。20日中、20日全部稼働 → 稼働率100%20日中、15日だけ稼働 → 稼働率75%20日中、10日だけ稼働 → 稼働率50%その他にも1日8時間のうち4時間だけ働くとなると稼働率は50%になります。日数で稼働率を調整するか、1日のうち何時間働くかで調整するかは案件によって異なります。稼働率ごとの働き方のリアルフリーランスとして働く上で、「稼働率」は働き方を大きく左右する要素です。筆者はこれまでに50%、80%、100%といった異なる稼働率の案件を経験してきました。それぞれ、どんな案件だったかを解説するとイメージが湧きやすいと思うので、具体的にご紹介していきます。50%50%稼働の案件は、その前の案件がかなりの炎上案件で、しかも100%稼働で疲弊していたこともあり、稼働率を抑えて探していた際に参画したものです。このSAP案件はまさに「炎上中」で、データ整理のスポット要員としてアサインが決まりました。実際に担当したのは、Excelデータの整理と、その結果をチーム内に報告する業務でした。日中の好きな時間を使って4時間程度作業すればよく、タスク量は100%稼働時と比べると格段に少なかったです。空いた時間は友人と遊んだり、ゆっくり過ごしていたのを覚えています。80%80%稼働の案件もSAP案件でした。50%稼働の案件終了後、「稼働率を少し抑えても良いから」と依頼されて参画した案件です。SAP案件のPMOチームに、リーダーの補佐として入るポジションでした。80%稼働の大きなメリットは、1日のうち約1時間半の「自由時間」が生まれることです。この時間を利用して歯医者や役所での用事を済ませやすく、また、タスク量も100%稼働時と比べると少なかったと記憶しています。100%100%稼働は、言うまでもなくプロジェクトに専業で参画することを指します。50%や80%稼働の案件では、エージェントやチームメンバーが稼働率にある程度配慮してくれることが多いですが、100%稼働ではそういった配慮は基本的にありません。案件によっては、実質的に80%程度の稼働で済むこともあれば、逆に120%以上の稼働を求められることもあります。これには「運」の要素が大きいと言わざるを得ません。50%、80%、100%の働き方のコンセプトここまで経験ベースで稼働率ごとの働き方を紹介してきました。筆者の感覚ですが、稼働率ごとの働き方のコンセプトは以下です。50%:プライベートを充実させることができる80%:プロジェクトにも関わり、副業もできる最適稼働率100%:正社員とほとんど変わらない50%稼働は、1日の半分が自由な時間となるため、プライベートを充実させる時間が大幅に増えます。 80%稼働は、プロジェクトにしっかり関わりつつも、残業がほとんどないため、副業をする時間も確保でき、フリーランスには最適なバランスと言えるでしょう。一方、100%稼働は、正社員の働き方とほぼ同じと考えていただいて問題ありません。稼働率100%以外の案件が見つかりやすいポジション基本的にほとんどの案件は稼働率100%が前提であることが多いです。ただ筆者の所感からは、戦略立案・アドバイザリー、PMO、スポットのデータ整理やタスク対応の3つは、100%より少ない稼働でのポジションがあるのではないかと思います。戦略立案・アドバイザリー恐らくこのポジションが一番100%以下の稼働案件が見つかりやすいと思います。フリーランスの案件検索サイトで検索すれば一番出てくるのがこのポジションです。会社の中長期計画や事業のアドバイスをするポジションで、短期的に頭を使って計画を立てます。私は戦略系の案件はしたことはないですが、このポジションは稼働率も抑えられ、単価も高いのでコスパという面でいうと良いと思います。ただし、戦略系案件の経験は必須ですし、戦略立案はかなりハードな頭脳労働なのでそれに耐えられる人にしか向かないと思います。PMO「PMOポジションは100%稼働でないと参画しづらいのでは?」そう思われるかもしれませんね。確かに50%以下の案件は少ないですが、実は80%稼働であれば許容する企業は意外と多いです。フリーランスになったからには、会社員時代よりも自由な時間が欲しいけれど、収入も確保したいという方には、この80%稼働が個人的には一番おすすめです。案件に100%頭のリソースを割く必要がないため、副業も可能であると言えます。スポットのデータ整理やタスク対応プロジェクトが炎上し、一時的に人手が欲しいという際に、データ整理や特定のタスク対応で募集が出るケースが稀にあります。ただし、募集に出ていることはかなり少ないですし、自分のスキルともマッチした内容であるかという制約もありますので、このポジションに継続的に入るのはあまり現実的ではないです。「少し休みたいな、でも収入は欲しい」という時に入る案件としては最適でしょう。上でも述べましたが、実際に筆者も炎上案件で疲弊した後に参画し、余裕を持ちながら仕事していた経験があります。稼働率100%必須のポジションでは、逆に100%稼働が必須となるポジションはどのようなものなのでしょうか?基本的に、PMポジションやリーダーポジションなど、プロジェクト全体の責任を負う立場では、100%稼働が求められることが多いです。これは当然のことと言えるでしょう。プロジェクトにおいて意思決定を担うキーパーソンが、トラブル発生時にすぐに連絡が取れないといった状況は、何としても避けなければならないからです。最後にフリーランスに興味を持つ方の多くは、「自由な時間を増やしたい」「組織に縛られたくない」「自分の事業を立ち上げたい」といった、明確な理由をお持ちだと思います。ITコンサルタントやエンジニアの世界では、現状、100%稼働の案件が主流ではありますが、しっかりと探せば稼働を抑えた案件を見つけることは十分に可能です。まずは自分が何%の稼働を希望し、その上でどのようなスキルを提供できるのかを明確に整理することが重要です。その情報をエージェントに正確に伝えることで、あなたの希望に合った案件を提案してもらえるでしょう。