フリーランスとして案件を探していると、SAP案件を一度は目にするのではないでしょうか。今回は、SAP未経験からPMOポジションとしてSAP案件に参画したフリーランスの方に、経験談という形で記事を執筆していただきました。高単価での募集が続くSAP案件に、あなたも携わるチャンスがあるかもしれません!この記事のポイント未経験でもPMOポジションであればSAP案件に入ることは可能SAP案件は他のIT案件と違う部分がいくつかあるが、進め方は同じSAP案件を経験した後モジュールコンサルタントになれるのか?SAP未経験でSAP案件に入る場合はPMOポジションが狙い目フリーランスで案件を探していると、SAP案件を一度は目にするのではないでしょうか?特にここ5年ほどは、高単価で募集が続いています。しかし、SAPの経験や知識がないと、自分には関係ない案件だと思ってしまうかもしれません。実は私もそうでした。ところが、私はSAP未経験からPMOポジションとしてSAP案件に携わり、3年ほどになりました。SAP未経験でもPMOポジションであれば、フリーランスとして参画する余地は十分にあります。今回は、SAP未経験の方がSAP案件に参画するイメージを掴みやすいよう、私が感じたSAP案件と他の案件との違いをご紹介します。SAPが他のITプロジェクトと違うところ① 開発、検証環境の考え方SAP案件では開発、検証環境の考え方が違います。私は元々SIer時代に、インフラ関連のプロジェクトを担当することが多かったですが、その際は検証→開発→本番環境という順番でシステム設定をしていきました。ところが、SAPは開発→検証→本番環境という順番になっています。これはSAPがアドオンという開発プログラムを開発環境で開発し、そのプログラムを検証環境で検証したのち、本番環境に適用する、という流れになっているからだと思います。② 移送さきほどの環境の考え方と関連しますが、SAPでは開発したプログラムや設定を環境に適用するのを「移送」と言います。開発したプログラムを違う環境にもってくることを指します。他のプロジェクトではまず聞かない単語だと思います。③ トランザクションコードSAPでは膨大なトランザクションコードというのがあります。SAPのシステムに入った際に、参照したいデータを呼び出すコマンドのようなものです。Linuxコマンドと同じような感覚でしょうか。Linux触るにあたってlsコマンドを知っているのは常識中の常識ですが、SAPも同様に必須のトランザクションコードがあったりします。④ モジュール私は「モジュールって何?」という状態から参画しましたが、SAPではモジュールというものがあります。会計領域や販売領域など、領域ごとに専門のコンサルタントや開発者がいます。SAPシステムの中で専門家がわけられるほど、SAPというシステムは膨大なロジックが組まれているシステムです。⑤ 英語SAP案件では、他の案件と比べて英語のスキルがやや高く求められる傾向にあります。これは、SAPが高額な製品であり、導入する企業のほとんどがグローバル展開している大企業であるためと考えられます。⑥ 単価が高いSAP案件は、他のITプロジェクトと比べて1.2倍ほど単価が高くなる傾向です。⑦ 優秀な人が多いこれは私の体感ですが、SAP案件には優秀な人が多いと感じます。英語力やマネジメントスキルに長けている方、顧客との折衝が巧みな方が多い印象です。通常のプロジェクトと比べて、1, 2割増しで優秀な人材が集まっていると考えて良いでしょう。上記のように、環境に対する考え方の違い、固有の用語が多くあることに最初は苦労します。SAP案件に初めて入った時はSAP初学者のための本を読み漁ったり、SAPの実機に入るような操作をさせてもらえないかどうか確認したりしました。実際に1つでもトランザクションコードを叩くと一気に理解が深まったのを覚えています。PMOポジションに必要とされるスキル「フリーランスとしてPMOポジションで参画するには、新しいスキルが必要なのでは?」「SAPの知識がなくてもSAP案件に入れるの?」そう思われるかもしれません。しかし結論から言うと、ITプロジェクトでPMOとしてしっかり経験を積んでいれば問題ありません。 SAPプロジェクトは専門用語やシステムに特殊性があるものの、基本的なプロジェクト推進の流れは他のITプロジェクトと変わりません。あえて必要なスキルを挙げるとすれば、関係者が多いため、周囲を敵に回さず、うまく立ち回れるような調整能力が重要になるでしょう。PMOからモジュールコンサルタントになれるか?SAP案件において、PMOポジションは高単価ですが、さらに高単価なのはSAPのモジュールコンサルタントです。彼らはSAPシステムに精通し、企業の要件をヒアリングして適切な設定を提案・コンサルティングする役割を担います。顧客折衝能力と深いシステム知識が求められるため、高単価が設定されています。私自身もステップアップ先としてモジュールコンサルタントを検討したことがありますが、かなりのシステム知識が必要とされるため、SIerなどで集中的にSAPシステムに触れる必要があると感じました。したがって、一度フリーランスをやめて会社に入りSAPを学び直すなど、よほどの覚悟がない限りモジュールコンサルタントになるのは難しいだろうと考えています。最後にフリーランスとしてIT案件を探している方なら、一度はSAP案件の募集を目にしたことがあるのではないでしょうか。私自身、当初は「SAP」というワードすらほとんど知らず、応募の選択肢にはまったく入っていませんでした。しかし、ちょっとしたきっかけでSAP案件に参画してみた結果、問題なく活躍できています。本記事を通じて、少しでもSAPに興味を持ち、あなたの応募選択肢の一つとして考えていただけると嬉しいです。