「フリーランスエージェントを使わない方が、マージンを抑えて高い報酬を得られるのではないか」と考えている方は多いのではないでしょうか。本記事では、フリーランスエージェントを使わないメリット・デメリット、エージェントを介さず案件を獲得する方法、利用するか迷ったときの判断基準を解説します。フリーランスエージェントを使わなくても案件獲得は可能フリーランスエージェントを使わなくても、以下のような方法で案件を獲得できます。前職や知人から紹介してもらう過去のクライアントから指名を受ける企業へ直接営業・直接応募するSNSやブログを通じて問い合わせを獲得するビジネスマッチングサービスを利用する特に、コンサルタントやITエンジニアとして一定の実績があり、前職や過去のクライアントとの関係を維持できている人は、紹介や指名で案件を獲得できる可能性があります。一方、独立直後で人脈が少ない人や、営業・契約交渉に慣れていない人がエージェントを完全に使わない場合、案件が決まらず空白期間が長引くことも考えられます。したがって、「使う」「使わない」のどちらかを選ぶ際には、現在の案件獲得力や経験に合わせて判断する必要があります。案件獲得のためにはどのような方法があるのか、より詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!▶︎現役フリーランスが解説!4つの代表チャネルと案件探しの秘訣フリーランスエージェントとは?使わない場合との違いフリーランスエージェントが担う業務フリーランスエージェントとは、案件を探すフリーランスと、外部人材を必要とする企業を仲介するサービスです。一般的には、次のような業務を担います。経歴や希望条件に合う案件の紹介クライアントとの面談日程の調整単価や稼働条件の交渉契約手続き請求・支払いに関する管理契約更新や次の案件に関する相談キャリアや市場価値に関する相談エージェントを使う場合、フリーランスは実務や面談準備に集中しやすくなります。反対に、エージェントを使わない場合は、これらの業務を原則として自分で行います。なお、エージェントを使わないからといって、必ずクライアント企業と直接契約できるとは限りません。企業によっては、取引口座や社内の調達ルールなどを理由に、特定の事業者を介した契約を求める場合があります。エージェント経由と直接契約の違いエージェント経由と直接契約の主な違いは、次のとおりです。※表は著者作成直接契約は報酬や働き方の自由度を高めやすい一方、営業・事務・契約管理の負担が増えます。エージェント経由は当然マージンが発生するものの、案件獲得や条件交渉、契約管理にかかる時間を抑えられる点が特徴です。フリーランスエージェントを使わないメリットマージンがなく報酬を高められる可能性がある企業と直接契約できれば、エージェントが介在しないため、クライアントの予算を基に自分で報酬を交渉できます。実績や専門性を適切に伝えられれば、エージェント経由より高い報酬で契約できる可能性があります。また、契約更新時の単価交渉も、クライアントからの評価を確認しながら直接進められます。ただし、エージェントを外した分が、そのまま自分の報酬に上乗せされるとは限りません。クライアントが想定している予算、自分の交渉力、競合する人材の単価によって契約金額は変わります。さらに、直接営業に毎月多くの時間を使う場合、その時間も実質的なコストとなります。報酬額だけでなく、営業や事務にかかる時間まで含めて比較しましょう。案件や働き方を自分で選びやすい直接営業では、自分が興味を持った企業や案件へ提案できます。コンサルタントであれば、得意とする業界、プロジェクトフェーズ、稼働率、出社頻度などを基に営業先を選択可能です。ITエンジニアの場合も、技術領域や開発環境、担当工程を確認して応募できます。エージェントが保有する案件だけに選択肢を限定されないため、自分のキャリア方針に合う仕事を開拓しやすくなります。クライアントと直接関係を構築できるクライアントと直接コミュニケーションを取れることもメリットです。案件で成果を出し、信頼関係を構築できれば、契約更新や別プロジェクトへの参画につながる可能性があります。また、相手の事業課題を継続的に把握できれば、指示された業務を担当するだけでなく、自分から新たな支援を提案できるようになります。フリーコンサルタントの場合、1つの案件で評価を得たことをきっかけに、別部署や関連会社のプロジェクトを紹介されることもあります。フリーランスエージェントを使わないデメリット営業活動に時間がかかり、案件が途切れやすいエージェントを使わない場合、案件の検索、提案先の選定、応募、面談調整まで自分で進めます。現在の案件に週5日で参画していると、営業活動に使える時間は限られます。契約終了直前になってから案件を探し始めると、次の参画までに空白期間が生まれる可能性があります。案件を途切れさせないためには、契約終了の1~2か月前を目安に、次の案件候補を整理しておく必要があります。契約更新の見込みが不透明な場合は、さらに早い段階から人脈への連絡や案件情報の収集を始めた方が安全です。また、人脈から一度案件を紹介してもらえても、継続的に紹介が続くとは限りません。特定の企業や紹介者だけに依存せず、複数の案件獲得経路を持つことが重要です。契約・請求・トラブルに自分で対応する必要がある直接契約では、少なくとも以下の条件を事前に確認する必要があります。業務内容と責任範囲契約期間稼働時間・稼働率報酬額と計算方法請求締め日と支払日経費の取り扱い成果物や知的財産権の帰属秘密保持義務契約解除の条件損害賠償の範囲口頭の合意だけで業務を始めると、後から業務範囲や報酬を巡って認識が食い違うおそれがあります。フリーランス・事業者間取引適正化等法の対象となる取引では、発注事業者に対し、業務内容、報酬額、支払期日などの取引条件を明示することが義務付けられています。また、報酬の支払期日は、給付を受領した日から原則60日以内のできる限り短い期間内に設定する必要があります。(※詳細は厚生労働省「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」を確認してください。)ただし、法律の対象となる取引であっても、契約書の内容を確認しなくてよいわけではありません。損害賠償、知的財産権、再委託、契約解除など、自分に不利な条件が含まれていないかを確認しましょう。契約や報酬の未払いなどでトラブルが生じた場合は、厚生労働省委託事業の「フリーランス・トラブル110番」で、弁護士への無料相談も利用できます。(※詳細は「フリーランス・トラブル110番」を確認してください。)直接契約とエージェント経由のリスクや、フリーランス新法との関係をより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!▶︎直契約 vs エージェント!フリーランス新法時代の賢いエージェント利用と法違反対策単価が市場価値とずれる可能性がある直接契約では、自分で単価を設定します。自分の市場価値を低く見積もると、本来より低い報酬で長期間働くことになりかねません。反対に、実績や役割に対して高すぎる単価を提示すると、案件を獲得しにくくなります。単価を決める際は、職種だけで判断せず、以下を整理することが重要です。業界・業務領域経験年数担当できるプロジェクトフェーズマネジメント経験専門スキルや資格稼働率と出社条件クライアントから期待される役割契約に含まれる責任の大きさエージェントの案件情報や複数企業からの提案条件を確認することも、市場価値を判断する材料になります。公開案件から市場価値を確認する直接契約だけに絞る前に、現在募集されている案件の単価、稼働率、出社条件と、自分の経験を比較しておくと判断しやすくなります。「自分の経験でどの程度の案件を狙えるのか知りたい」「直接契約で希望している単価が相場と合っているか確認したい」このような方は、まずはquickflowの案件一覧から自分の市場価値を確認してみましょう。👉SAPフリーランス案件一覧を見る👉DX・ITコンサル・PMO案件一覧を見るフリーランスエージェントを使わずに案件を獲得する方法前職・知人・既存顧客から紹介してもらう最も現実的なのは、すでに信頼関係がある相手から紹介してもらう方法です。コンサルファームやSIerを円満に退職し、元上司や同僚との関係を維持できていれば、人材が不足した際に声をかけてもらえる可能性があります。会社員時代に担当したクライアントから、別のプロジェクトについて相談されることもあるでしょう。紹介を受けるために大切なのは、独立後だけ営業するのではなく、会社員時代から信頼を積み重ねておくことです。依頼された業務を期限までに完了する問題や遅延を早めに共有する引き継ぎを丁寧に行う退職後も無理のない範囲で関係を維持する自分が対応できる領域を伝えておく一方、紹介案件だけに依存すると、紹介者の異動やクライアントの予算変更によって案件がなくなるリスクがあります。紹介を主軸に置いた場合でも、ほかの獲得方法もあわせて準備しておきましょう。企業へ直接営業・直接応募する企業の採用ページや業務委託募集、問い合わせ窓口などから直接提案する方法です。直接営業を行う際は、「案件を紹介してほしい」と伝えるだけではなく、自分がどのような課題を解決できるかを明確にします。フリーコンサルタントであれば、以下のように整理しましょう。対応できる業界・テーマ経験したプロジェクト担当できるフェーズ過去に改善した課題稼働可能な時期と稼働率希望する契約条件企業側が「どの業務を任せられる人なのか」を短時間で判断できる状態にすることが重要です。ただし、経験のない企業へ無差別に連絡すると営業効率が下がります。自分の経験を活用できる企業や、過去の取引先と関係する領域など、受注可能性の高い相手から優先的に接触しましょう。SNSやブログで実績・専門性を発信するSNS、ブログ、登壇資料などを通じて専門性を発信し、企業や知人から問い合わせを受ける方法もあります。フリーコンサルタントの場合は、守秘義務に反しない範囲で、次のような情報を発信できます。得意とする業界・業務領域プロジェクト管理や業務改善のノウハウSAP・ERP・DXなどの専門知識資格取得や学習内容イベントや勉強会への登壇実績ITエンジニアであれば、GitHub、技術ブログ、開発したサービス、登壇資料などが実績を示す材料になります。発信後すぐに案件へつながるとは限りませんが、自分の専門領域を継続的に伝えることで、必要なタイミングに思い出してもらいやすくなります。クラウドソーシングやマッチングサービスを利用するクラウドソーシングやビジネスマッチングサービスを使って案件を探す方法もあります。クラウドソーシングは、比較的小規模な業務や短期間の仕事を探しやすい一方、高度なコンサルティング案件や大規模システム導入案件は多くない場合があります。コンサルタントやIT人材の場合は、次のようなサービスを目的に応じて使い分けるとよいでしょう。クラウドソーシング副業・業務委託マッチングサービスビジネスSNSフリーランス向け案件プラットフォーム業界団体や専門コミュニティなお、案件を検索できるプラットフォームであっても、運営会社が契約や支払いに介在する場合は、完全な直接契約とは限りません。契約相手や手数料の仕組みを事前に確認しましょう。フリーランスエージェントを使わない方がよい人・使った方がよい人エージェントを使わなくてもよい人以下の項目を多く満たしている人は、エージェントを使わずに活動できる可能性があります。案件を紹介してくれる人脈が複数ある継続的に依頼を受けている顧客がいる自分で営業先を開拓できる単価や契約条件を交渉できる契約・請求・入金管理を自分で行える案件がない期間に備えた資金がある現在の案件に参画しながら次の営業ができるたとえば、過去のクライアント複数社から定期的に相談を受けており、半年先まで案件候補が見えている人は、直接契約を中心にしやすいでしょう。反対に、紹介者が1人しかおらず、その人からの案件がなくなると営業先もなくなる状態では、完全にエージェントを外すのはリスクがあります。エージェントを使った方がよい人以下に該当する人は、エージェントを利用するメリットが大きいと考えられます。独立前または独立直後である案件を紹介してくれる人脈が少ない営業活動に慣れていない自分の市場単価が分からない単価や条件の交渉に不安がある契約書を確認した経験が少ない案件終了後の空白期間を避けたい実務やスキルアップに時間を使いたい案件選びやキャリアについて相談したい特に、初めてフリーランスになる人は、直接契約で報酬を最大化することより、案件獲得の流れや契約実務を理解することを優先した方が安定しやすくなります。エージェントを利用すると決めた後の付き合い方や、希望に合う案件を紹介してもらうポイントを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!▶︎案件獲得に差がつく!フリーコンサルとエージェントの賢い関係構築術迷ったときのセルフチェック次の質問に「はい」と答えられる数を確認してください。今後6か月以内に相談できる案件候補が2件以上ある1社との契約が終了しても、別の営業先がある自分の希望単価とその根拠を説明できる契約書の業務範囲・解除条件・損害賠償を確認できる請求書の発行と入金確認を自分で管理できる稼働中も営業活動に時間を使える数か月収入がなくても対応できる資金がある5つ以上に該当する場合は、直接契約を中心にする選択肢があります。該当数が少ない場合は、エージェントを使いながら人脈や営業力を整える方が現実的です。これは一律の基準ではありませんが、「マージンがもったいない」という感覚だけで決めるより、現在の準備状況を客観的に確認できます。自分に合う案件獲得方法を相談するエージェントを使わない方がよいかは、職種、経歴、人脈、希望単価、稼働条件によって異なります。quickflowでは、フリーランスコンサルタント・IT人材向けに、案件紹介だけでなく、独立や今後のキャリアに関する相談も受け付けています。登録前の無料相談も可能です。自分の経歴で紹介を受けられる案件や、直接契約とエージェント利用のどちらが適しているか確認したい方は、まずは下のボタンからぜひ無料相談をご利用ください。👇下記の無料相談ボタンをクリック!エージェントを完全に使わない以外の選択肢直接契約とエージェントを併用する案件獲得方法は、どれか一つに限定する必要はありません。たとえば、以下のように使い分けられます。人脈からの紹介を優先し、空白期間が発生しそうなときはエージェントを使う直接契約で週3日、エージェント経由で週2日の案件に参画する独立直後はエージェントを使い、実績が増えたら直接契約の割合を増やす自分で見つけにくい大規模案件だけエージェントから紹介してもらうエージェントの案件情報を市場単価の確認材料にする現在エージェント経由で参画している人が、すぐにすべての取引を直接契約へ切り替える必要はありません。まずは人脈や情報発信から別の案件獲得経路を作り、選択肢が増えてから割合を調整する方が安全です。ただし、エージェントから紹介されたクライアントと、エージェントを外して直接契約する行為が契約で禁止されている場合があります。直接契約へ切り替える際は、現在の契約書や利用規約を必ず確認してください。商流と担当者の専門性を確認するエージェントを利用するかどうかは、マージンの有無だけで判断するべきではありません。商流の深さや、担当者が自分の専門領域を理解しているかも重要な判断材料です。商流が深く、クライアントとフリーランスの間に複数の事業者が入る案件では、各事業者のマージンが発生するため、フリーランスへ提示される単価が下がる構造になっています。一方、クライアントから直接案件を受けているエージェントであれば、比較的浅い商流で案件へ参画できる可能性があります。エージェントを利用しながら高単価を狙いたい場合は、エンドクライアントとの間に何社入っているのか、案件の商流を確認しておきましょう。たとえばquickflowでは、クライアントとフリーランスの間にquickflowのみが入るプライム直請け案件を取り扱っています。こうした案件では、商流を浅くしたうえで、クライアントと近い位置で単価や稼働率、リモート比率などの条件を調整できる点が特徴です。また、案件単価だけでなく、担当者が自分の職種や専門領域を理解しているかも確認しましょう。専門性への理解が乏しい担当者では、経験や希望条件と合わない案件を提案される可能性があります。quickflowはSAPジャパンから「SAP PartnerEdge Serviceパートナー」の認定を受けており、SAPに関するアドバイザー・スペシャリストが在籍しています。また、大手コンサルファームやITベンダー出身者が案件紹介や独立・キャリア支援を担当しています。エージェントを選ぶ際は、「マージンがあるから使わない」と一律に判断するのではなく、商流の深さ、案件単価、担当者の専門性、条件交渉やキャリア支援の内容まで含めて比較することが重要です。最後にフリーランスエージェントを使わなくても、前職・知人からの紹介、企業への直接営業、過去のクライアントからの指名などによって案件を獲得できます。エージェントを利用するか迷っている段階では、完全に使わないと決める必要はありません。直接契約とエージェントを併用し、実績や人脈が増えるにつれて、自分に合う割合へ調整する方法もあります。quickflowでは、フリーランスコンサルタント・IT人材向けに案件紹介や、独立後のキャリア相談を行っています。「自分の経歴でどのような案件に参画できるか知りたい」「直接契約とエージェント利用のどちらが合っているか相談したい」「現在の市場価値や単価を確認したい」このような方は、まずは下のボタンから、無料相談にお申し込みください。👇下記の無料相談ボタンをクリック!