フリーランスでも住宅ローンは利用できますが、所得や事業実績、他の借入などを踏まえて自分に合った金融機関を選ぶことが重要です。フリーランスでも住宅ローンは組めるフリーランスや個人事業主でも、金融機関の申込条件と審査基準を満たせば住宅ローンを利用できます。「フリーランスだから住宅ローンを組めない」というわけではありません。ただし、会社員とフリーランスでは、収入を確認する方法が異なります。会社員は給与収入を確認しやすい一方、個人事業主は確定申告書などを通じて所得や事業実績を確認されるのが一般的です。実際、SBI新生銀行では個人事業主について「業歴2年以上、かつ2年平均の所得が300万円以上」という申込条件を設けています。一方、フラット35の2026年4月時点の共通申込要件には、同様の事業年数は明記されていません。必要な事業年数や所得実績は住宅ローンによって異なるため、一つの基準だけで判断しないことが大切です。(※詳細はSBI新生銀行「住宅ローンの申込条件」を確認してください。)フリーランスの住宅ローン審査が厳しいといわれる理由フリーランスの住宅ローン審査が慎重になりやすい理由の一つが、将来も継続して返済できるかを収入実績から判断する必要があることです。案件単位で契約するフリーランスは、現在の案件で高い報酬を得ていても、将来も同じ収入が続くとは限りません。そのため、現在の月額報酬だけではなく、過去の所得や事業継続期間なども確認されます。もう一つ重要なのが、売上と所得の違いです。フリーランスの売上が年間1,200万円あったとしても、事業に必要な経費が200万円かかれば、単純化した場合の事業所得は1,000万円です。住宅ローンによって評価方法は異なりますが、フラット35では給与収入のみの人以外について、原則として前年の公的証明書に記載された所得金額を年収として扱います。したがって、会社員時代より売上が増えたフリーランスでも、「売上が高い=住宅ローン審査でも高収入として評価される」とは限らない点を理解しておきましょう。(※詳細は住宅金融支援機構「フラット35 ご利用条件」を確認してください。)フリーランスの住宅ローン審査で見られるポイント事業年数と所得の継続性フリーランスの場合、過去の確定申告書などから事業を継続している期間や所得の推移を確認される場合があります。必要な期間は金融機関によって異なります。SBI新生銀行では業歴2年以上と2年平均の所得を条件としている一方、三井住友銀行の個人事業主向け解説では、収入を証明する書類として直近3年分の確定申告書が例示されています。そのため、「フリーランスは必ず3年間黒字でなければならない」と一律に捉えるのは適切ではありません。住宅購入を検討し始めたら、希望する金融機関が何年分の所得実績を求めているかを早めに確認しましょう。(※詳細は三井住友銀行「個人事業主が住宅ローンを借りるためのポイントと注意点を解説」を確認してください。)所得と返済負担率住宅ローンでは、所得に対して年間返済額が大きすぎないかも重要です。代表例としてフラット35では、住宅ローンだけでなく、自動車ローン、教育ローン、カードローンなどを含めた「総返済負担率」について、年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下という基準を設けています。たとえば所得1,000万円なら、35%は年間350万円です。すでに自動車ローンなどで年間48万円を返済している場合、単純計算では残り302万円が総返済負担率の範囲になります。これはあくまで審査基準を理解するための簡易例であり、「毎年350万円まで返済してよい」という意味ではありません。案件終了による収入減少もあり得るフリーランスは、借りられる金額ではなく、収入が下がっても返せる金額を基準に資金計画を立てることが重要です。(※詳細は住宅金融支援機構「フラット35 ご利用条件」を確認してください。)信用情報や他の借入クレジットカードやローンの契約内容・返済状況は信用情報として登録されます。延滞などがある場合は住宅ローン審査に影響する可能性があるため、日頃から支払期日を守ることが基本です。また、住宅ローン以外の借入も確認しておきましょう。フリーランスの場合、自動車ローンやカードローンだけでなく、事業に関する借入を抱えているケースもあります。CICでは、クレジットやローンの申込情報を照会日から6か月間保有しています。複数の金融機関への申し込み自体が直ちに審査落ちにつながるとは断定できませんが、短期間に手当たり次第申し込むのではなく、商品条件を比較して候補を絞る方が効率的です。(※詳細はCIC「CICが保有する信用情報」を確認してください。)納税状況・自己資金・物件の用途個人事業主の住宅ローンでは、確定申告書や納税証明書などを求められることがあります。住宅購入を検討している場合は、税金についても適切に申告・納付しておきましょう。自己資金も住宅購入計画に影響します。頭金を準備すれば借入希望額を抑えられるため、毎月の返済負担を軽くできます。さらにフリーランスは、自宅の一部を仕事場として使うケースがあります。自宅兼事務所を予定している場合は、住宅部分と事業用部分の扱いについて、住宅ローンの商品条件を事前に確認する必要があります。フリーランスが住宅ローン審査に向けて準備するポイント節税だけを目的に所得を下げすぎないフリーランスは必要経費や所得控除などを利用して税負担を抑えられますが、住宅購入を予定している場合は、住宅ローンとの関係にも注意が必要です。たとえば年間売上が1,200万円でも、必要経費などによって申告上の所得が大きく下がれば、住宅ローン審査では売上1,200万円だけを見てもらえるわけではありません。もちろん、住宅ローンのために本来必要な経費を計上しないことは適切ではありません。重要なのは、節税だけを見るのではなく、将来の住宅購入も踏まえて所得とのバランスを考えることです。節税方法や経費・所得控除についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!フリーコンサルの節税対策とその注意点について徹底解説!他の借入と支払い状況を整理する住宅ローンを申し込む前に、現在利用している借入を一覧化しておきましょう。確認したいのは、自動車ローン、カードローン、リボ払い、教育ローン、事業関連の借入などです。完済できる少額の借入があれば、住宅購入前に整理する選択肢もあります。また、クレジットカードやローンの支払い遅延を避け、税金についても期限どおり納付しておくことが基本です。頭金と生活防衛資金を分けて準備する頭金を増やせば住宅ローンの借入額を減らせますが、手元資金をすべて頭金に使うのは避けた方がよいでしょう。特にフリーランスは、案件終了から次の案件開始まで収入が空く可能性があります。住宅購入後には住宅ローン以外にも、固定資産税、管理費、修繕積立金、修繕費などが発生します。そのため、頭金とは別に、収入が減少した場合に備える生活防衛資金を確保したうえで借入額を決めることが重要です。住宅購入を考えているなら独立前後のタイミングにも注意するフリーランスとしての独立と住宅購入を近い時期に予定している場合は、双方のタイミングを別々に考えないことが重要です。独立前の場合、会社員として住宅ローンを申し込む選択肢があります。独立後に売上が増える予定であっても、独立直後はフリーランスとしての確定申告実績がまだありません。金融機関によっては一定の事業年数を条件としているため、「独立して収入を増やしてから申し込む方が必ず有利」とは限りません。すでに独立している場合は、焦って住宅ローンを申し込むより、安定した所得実績を積むことも選択肢になります。たとえば月額100万円の案件に参画すると、12か月稼働した場合の売上は1,200万円です。しかし、審査では案件単価だけでなく、必要経費を差し引いた所得やその継続性なども確認されます。住宅購入と独立の両方を検討しているコンサルタントやIT人材は、「いつ独立するか」だけでなく「いつ住宅ローンを申し込むか」まで含めてキャリア・資金計画を組むことがポイントです。独立前に準備しておくべきことをより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!後悔しない独立へ!フリーランスになる前に「本当にやってよかった」こと全解説住宅購入後も無理なく返済を続けるには、住宅ローンだけでなく、独立後にどの程度の単価・稼働条件で案件を継続できそうかを把握しておくことも重要です。「現在の経験ならどの程度の案件を狙えるのか知りたい」「住宅購入も見据えて安定した案件を確保したい」という方は、まずはquickflowの案件一覧から自分の市場価値を確認してみましょう。👇下記の案件一覧画像をクリックフリーランスに適した住宅ローンの選び方と申し込み準備金融機関ごとの申込条件を比較する住宅ローンは、金融機関によって申込条件や必要書類が異なります。特にフリーランスの場合は、必要な事業年数審査対象となる所得の期間最低所得などの申込条件他の借入の取り扱い自宅兼事務所への対応を確認しておきましょう。一つの金融機関で条件を満たさなかったからといって、すべての住宅ローンを利用できないとは限りません。フラット35も比較対象にするフラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する全期間固定金利の住宅ローンです。2026年4月時点の申込要件では、総返済負担率などの基準が明示されています。また、給与収入のみではない人については、原則として前年の公的証明書に記載された所得金額を年収として扱います。フリーランスだから必ず審査に通りやすい商品というわけではありませんが、民間金融機関の商品とは基準が異なるため、比較候補の一つとして確認する価値があります。(※詳細は住宅金融支援機構「フラット35 ご利用条件」を確認してください。)ペアローン・収入合算も選択肢に入れる一人の所得だけでは希望する借入額に届かない場合は、配偶者などの収入を利用できる商品もあります。フラット35では、一定の条件を満たす配偶者や親族との収入合算が可能です。また、2026年4月時点ではペアローンも用意されています。ただし、収入合算とペアローンでは契約形態や債務の負い方が異なります。借入可能額だけで選ばず、将来の働き方や家計負担も踏まえて比較しましょう。(※詳細は住宅金融支援機構「収入合算」および住宅金融支援機構「ペアローン」を確認してください。)必要書類は物件探しと並行して確認するフリーランスは会社員よりも、収入を証明するための書類が増える場合があります。一般的には本人確認書類や物件資料に加え、確定申告書や納税証明書などが必要です。必要な年数は金融機関によって異なり、三井住友銀行の個人事業主向け解説では直近3年分の確定申告書が例示されています。購入したい物件が決まってから慌てて準備するのではなく、金融機関を比較する段階で必要書類を確認しておくとスムーズです。(※詳細は三井住友銀行「個人事業主が住宅ローンに申し込む際の必要書類」を確認してください。)フリーランスの住宅ローンに関するよくある質問独立して何年目から住宅ローンを組める?住宅ローンを申し込める事業年数に、一律の基準はありません。たとえばSBI新生銀行では個人事業主に業歴2年以上を求めています。一方、フラット35の共通申込要件では、事業年数が一律の要件として記載されていません。したがって「独立3年目になるまで住宅ローンは申し込めない」と判断する必要はありません。自分の事業年数や所得実績で利用できる商品を比較しましょう。自宅兼事務所でも住宅ローンを利用できる?商品によっては利用できますが、事業用部分の扱いに注意が必要です。フラット35では、店舗・事務所などの非住宅部分にかかる購入価額は借入対象外です。また、店舗付き住宅などの併用住宅では、住宅部分の床面積が非住宅部分以上であることが要件となります。さらに住宅ローン減税では、店舗等併用住宅の場合、床面積の2分の1以上が居住用であることなどの要件があります。自宅で仕事をする予定がある場合は、購入前に金融機関と税務上の条件をそれぞれ確認しておきましょう。(※詳細は国土交通省「住宅ローン減税」を確認してください。)フリーランスでも住宅ローン控除を受けられる?フリーランスでも、住宅や所得などの要件を満たせば住宅ローン控除を利用できます。2026年入居分については控除率が0.7%で、住宅の省エネ性能などによって借入限度額や控除期間が異なります。また、所得要件も設けられているため、購入する住宅が対象になるか確認が必要です。住宅ローン控除を初めて受ける年は、必要書類を添えて確定申告を行います。個人事業主はもともと確定申告を行うため、通常の所得税申告とあわせて手続きを進めましょう。(※詳細は国税庁「マイホームを持ったとき」および国土交通省「住宅ローン減税」を確認してください。)最後にフリーランスでも住宅ローンを組むことは可能です。ただし、売上額だけでなく、確定申告上の所得、事業年数、他の借入、信用情報などを確認されるため、住宅購入を考え始めた段階から準備しておくことが重要です。特に、これから独立を予定している方は、独立と住宅購入のどちらを先に進めるかも含めて検討しましょう。すでにフリーランスとして活動している場合は、安定した所得実績を積みながら、自分の状況に合った金融機関を比較することがポイントです。住宅購入後の返済を安定させるためには、住宅ローンだけでなく、継続的に案件を獲得できる状態を作っておくことも大切です。フリーランスの案件獲得方法をより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!現役フリーランスが解説!4つの代表チャネルと案件探しの秘訣quickflowでは、フリーランスコンサルタント・IT人材向けに案件紹介や独立後のキャリア相談を行っています。「住宅購入も見据えて、安定して案件を確保できる状態を作りたい」「独立後に狙える案件単価や自分の市場価値を確認したい」「独立する時期や今後のキャリアについて相談したい」このような方は、まずは下のボタンから、無料相談にお申し込みください。👇下記の無料相談ボタンをクリック!