フリーランスコンサルタントとして段々業務に慣れてきた…そのタイミングで意識し始めるのが、「単価アップ」ではないでしょうか?フリーランスでは、当然ながらサラリーマンのように自然と収入が上がりません。自分のスキルと、市場価格を比較し、適切な単価に繋がるように意識・行動する必要があります。この記事では、単価の上げ方についていくつかの方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。この記事のポイントエージェント経由で単価を上げる方法には、大きく分けて「自分のスキル・経歴をUPさせる」と「環境を変える」の2パターンがあります手っ取り早く単価を上げるのであれば「商流を見直す」、最も着実に単価を上げるのであれば「経験フェーズを増やす」ことが大事です単価を上げることは大事ですが、その分クライアントから見た期待値も上がってしまうので、自分の市場価値の見極めが大切です前提として...基本的に単価の交渉はエージェントを通して行われますが、この記事では「エージェントに交渉してもらう」という選択肢以外で、「自信のスキル・経験」と「環境起因」の2パターンに分けています。まずは「自分のスキル・経験」を磨いて単価をUPさせる方法について見ていきましょう。単価が上がるフリーランスコンサルタントの特徴は?ズバリ、「武器を持っていること」です。「武器をもっている」ということは、言い換えれば「この人と言えば〇〇」と思われるものを最低でもひとつもっているということです。具体的には、SAPコンサルタントであれば1つのモジュールを極める、技術寄りのコンサルであればスクラッチ案件の経験が豊富、PMOであれば英語でプロジェクトマネジメントができる、といったことが挙げられます。なかなか軸となるような経験がないコンサルタントは、どうしてもイメージが霞んでしまい、単価が上がりにくくなります。「一つを極めてしまうと守備範囲が狭くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、むしろ逆です。一つの領域を極めると、見合う案件に刺さりますし、「土台」となるものができるので他の領域のキャッチアップも早くなります。「色々なことがなんとなくできる」状態だと、案件とマッチする際に2番手3番手となりやすいですし、セールスポイントもパッとしません。自分のスキル・経験をUPさせて単価を上げる方法ここでは、自分のスキルや経験を磨くことによって単価を上げる方法をいくつか紹介します。特に、①で紹介する「経験フェーズを増やす」は単価UPに直結しやすいので、ぜひ挑戦してみてください。①経験フェーズを増やすこの記事で説明する「経験フェーズを増やす」ということは、自分の得意分野における場合のことを指します。自分の得意分野における経験フェーズを増やすと、その分野がさらなる強力な武器となるでしょう。⚠️ 逆に領域や分野を考えずに手当たり次第色んなフェーズを経験しても、いわゆる器用貧乏になってしまうので注意が必要です。経験すべきフェーズがよくわからない…何から始めればいいの?と悩む方は、下記の記事をぜひご参考ください。どのフェーズから経験すればいいの?~独立を目指す人のためのフェーズ解説~ |フリーコンサルが読むメディア|media.quickflow②経験領域を増やすすでに確固たる得意分野を一つもっている方であれば、他の領域に手を出すことを考えても良いかもしれません。SAPの場合についてご説明します。もしSDモジュールをすでに極めている方であれば、MMモジュールを習得するとSD/MM両刀になるので単価UPに繋がりやすいです。FIモジュールコンサルタントであればCO、PPモジュールコンサルであればMMやQM、といったように、隣接したモジュールを獲得するとベストです。理由は、案件自体がSD/MMやFI/COのようにセットでポジションの募集をする傾向にあるから隣接するモジュールを学ぶことによって自分の得意モジュールの知識も深まる(相乗効果)からモジュールリーダーではなく領域リーダーになれるからです。会計領域や販売物流領域といった「領域区切り」のリーダーになると、その分高単価になります。※モジュール選びについては下記の記事でも詳しく説明しているため、ぜひご覧ください。SAPフリーランスとして独立する前にどのモジュールをマスターすべき?SAPモジュール徹底解説 |フリーコンサルが読むメディア|media.quickflow③英語スキルを磨くいろんなところで耳にしていると思いますが、英語ができるとかなり武器になります。英語力だけでは案件獲得は正直難しいですが、英語がサブウェポンだとかなり強力です。例えば、SAPコンサルタントでSDに詳しく、ある程度要件定義からできるコンサルがいたとしましょう。この人は会議のファシリテーションができたり、海外のクライアントとある程度会話できる英語力を持つだけで、確実に20万以上の単価UPが見込めるでしょう。それくらい、英語もできるコンサルタントは数として非常に少ない、ということを理解してください。会話力を含めた英語力があれば、刺さるところには確実に刺さります。SAPに限らず、英語ができるというだけでかなり珍しい武器を持つことになります。特に上流系のコンサルティングだと、ステークホルダーとの会話が必要になり、外資系企業が関わってくるプロジェクトで大活躍できます。英語ができるようになるまでの取得日数や必要努力のことを考えるとコストパフォーマンスは良くはないかもしれませんが、元々英語に興味がある方、もしくはある程度読み書きはできる方、さらなる英語力アップで単価向上を目指してはいかがでしょうか?英語に対して苦手意識をもっている方向けの記事にはなりますが、いくつか英語力UPの方法を下記の記事で紹介しています。【英語嫌いなコンサルタント必読!!】英語力をUPするには? |フリーコンサルが読むメディア|media.quickflow④安定稼働の実績を増やす1年程度以上にプロジェクト関与していると、「安定稼働」とみなされます。同プロジェクトにおいて契約の更新は、当然ながらクライアントから評価されているということです。会社員で例えると5段階評価における5や4を獲得しているようなものです。「安定稼働」を継続的に続けられているコンサルタントは信頼されやすく、「このコンサルタントになら安心して頼めそうだな」と採用側に判断されます。エージェントがクライアントに単価交渉する際にも、このような方は自信をもって単価アップの要請ができます。まだ安定稼働の実績基盤が出来上がっていない方は、まずこの安定稼働実績を作ることから始めると良いです。⚠️ 逆に短期間のプロジェクトが3つ以上続くと不安要素になりえます。これまで何度も契約の更新を獲得しているのにも関わらず、今まで一度も単価の交渉をしたことがない方は一度エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。環境を変えて単価を上げる方法これまではいわゆる「自分磨き」を通じた単価UP方法について紹介してきましたが、環境を変えることによって単価を上げる方法もいくつかあります。①商流を見直す(エージェントを変更する)フリーランス業界においては、建設業界などに見られるような、三次請けや四次請けが珍しくありません。当然ながら、商流が深ければ深いほど、フリーランスが受け取る報酬は少なくなります。このため、自分が関わっている案件の商流の深さを把握することが非常に重要です。深い商流の案件への参画を避けるには、1つのエージェントに限定せず、他のエージェントに登録することにより、自らの市場価値を正確に知りましょう。その後、商流が浅いエージェントに絞って案件を探すのも一つの手です。また、エージェントの選定にあたっては、代表者の出身ファームのチェックが大切です。BIG4やアビーム、アクセンチュアといった大手ファーム出身の代表を持つエージェントであれば、一次請けの案件を扱っている可能性が高く、結果として商流が深くなるリスクが低下します。この点を考慮して、エージェント選びを行うことを推奨します。quickflowの最大の強みはまさに「商流が浅いこと」です。もし自分が今まで利用していたエージェントの商流が分からず、今後は商流を浅くしていきたい、と考えている方は、quickflowに登録して案件探しについて相談してみましょう。quickflow[クイックフロー] | 最短1日。即払い特化のSAPコンサル案件②複数のプロジェクトに参画少し亜流のやり方ですが、複数のプロジェクトに参画するといった単価UP方法もあります。これはある程度経験を積んだ上級コンサルにとって実施可能な方法です。経験が浅い人にとってはリスクとなるので避けた方が無難です。上流工程(戦略、構想策定など)が得意なコンサルタントであれば、メインに参画しているプロジェクト以外に、アドバイザー的な立ち位置や判断が必要となる作業のみにて関与するといった部分関与の形で複数プロジェクトに関与できます。メインのプロジェクトでマネージャーやシニアマネージャーとして80%稼働し、他のプロジェクトでIFRSなど会計知識を活かしながらアドバイザーとして20%程度関与する、といった例があります。こうすることによって、稼働率が100%を超えても上手く回すといった形で単価を上げられます。自分で稼働率やタスクの負担率を上手く調整ながら稼働する必要があるので、自己管理・自分のスキル把握に長けている人向けです。フリーコンサルタントとしての経験が浅い人にとってはかなり高度な技になりますので避けましょう。💡 (番外編)複数のタスクを引き受ける実際、弊社でもこちらの方法で20万円の単価アップに成功した方がいます。それでは、具体的に説明していきます。フリーランスとして案件を受ける際、「FIモジュールの要件定義フェーズを担当」といった形で契約します。しかし、契約の範囲外である移行やテストなどのフェーズの支援を作業を行っている場合、またはメンバーレベルでの参画が予定されていたにもかかわらず、サブリーダーの役割も果たしている場合など、仕事の負担が増えている方は、単価の交渉が成功しやすくなります。ただし、このような交渉は自分の仕事量が増えるので、自身のキャパシティを考慮することが重要です。③案件が切り替わるタイミングで交渉するフリーランスで働く際、単価の設定は通常、前回参加したプロジェクトの単価を基準に行われます。このため、新たな案件を探す時には、多くの場合、同じ単価での参画になりがちです。しかし、複数の案件から引き合いがあるコンサルタントであれば、より高い単価を提示する案件を選択したり、単価を引き上げてくれたら案件を受けるなどの交渉が可能です。案件を探す際に複数案件からオファーを獲得しているフリーランスの方はぜひ交渉をしてみてください。その際、信頼できるエージェントに相談しつつ単価の交渉をすると良いでしょう。最後にこれまで、フリーランスのコンサルタントが単価を上げる方法として、「自分起因」「環境起因」の2つの切り口から7つの方法を紹介してきました。単価を上げることは重要ですが、それに伴いクライアントの期待も高まることを意識する必要があります。このため、自分自身の市場価値を正しく理解し、把握することが重要です。