シリーズ「こうして私は独立した」では、フリーランスのコンサルタントとして活躍されている方にインタビューを行い、どのようなきっかけで独立を志し、どのような期待や不安を抱えながら、どのようにフリーコンサルとしての独立を達成したのかをご紹介します。今回お話を伺った山内さん(仮)は国内ファーム出身の30代男性。社内での高い負荷から転職を志し、「とりあえずやってみないことにはわからないのでは」と思い切って独立に挑戦するまでの経緯を語ってくださいました。山内さんが独立後に感じた人生への変化や、独立して得られたものについての記事「ORではなくANDで考えられる人生」も併せてご覧ください。独立を考えた背景:身体的/精神的/時間的な負荷- 独立を意識したきっかけは?単刀直入に言うと「残業を抑えつつ、たくさんお金がもらえる方法ないかなあ、今の仕事はもうキツいしな」と考え始めたのがきっかけですね- 山内さんは大手ファームにいらっしゃったと伺っていますが、その待遇や給与を考えてもキツかったですか?まあそうですね。身体的/精神的な負荷がとにかくキツかったように思います。長時間拘束されてしまって自分の時間が取れないということですとか。人によるのかもしれないけど、私には厳しかったです。- 特にキツかったと感じたのはどのようなところでしょうまずその負荷という話で言うと、シンプルに大変な仕事であると言うことに加えて、クライアントサービスを提供しつつ、社内活動としてメンバーの育成や評価などにもコミットしていかなければというのは大きいですね。社内活動は大体残業で対応することになってしまうのが多い業界だと思いますが、36協定の超過分などで残業代がつかないというか、つけられないなんてこともままあるので「こんな思いをして働いて無給かよ…」と言うのは精神的にもくるものがありました。上司から「つけてもいいよ」と言われても、社内の雰囲気的に申請しづらいということもありましたね。- 残業はもう当たり前というか、仕組みとして改善出来る状態じゃなかったということですかねそうですね…タスクを減らすというのは人員的に、物理的に無理といった感じで。残業時間を翌月に繰り越すことになるのも多いんですけど、結局その翌月も同様に残業したりしているので無限ループでなあなあになっていくということも多かったです。土日の隙間時間でパソコンを開いたりでちょこちょこ仕事をすることも当たり前の業界だと思いますが、それも言ってしまえば無給なわけですし、業界の当たり前がそういう状態だからこそ、もう抜け出したいなという気持ちがありましたね。- 給与や待遇にも不満はありましたかもちろん給料が絶対値として低いということはなかったですし、それなりにはもらっていましたけど、コンサルって自分がいくらで売りに出されているか、自分一人が働くことで会社がどれだけの収入を得られているかってのが大体わかるわけです。その金額に対して「自分はこれだけの時間を使って大変な思いをして働いているのに、これだけしかもらえないのか…」という思いは常にありました。先ほど伝えたような負荷を感じていたり、実質無給の仕事が発生したりという環境だったから尚更そうですよね。独立し「フリーコンサル」としてキャリアを築く選択- いざ独立を具体的に考え始めると、不安に感じることも多かったかと思いますがいかがですかまず会社員から個人事業主になるというのは初めてのことというか以前の人生で考えたこともなかったわけで、何が待ち受けているかも分からない、何を考えるべきなのかも分からない、分からないことしかないわけです。本当に食っていけるのか、仕事を絶え間なく請け続けることができるのか、会計や細かい手続きはどうすればいいのかなどなど、不安なことだらけでしたね。- それらの不安はどのようにして払拭されたのでしょうか不安が払拭されたわけではないといいますか、知人の繋がりで案件にアサインしてもらえる見込みがあったということもあって「とりあえずやってみるしかない」「やってみたいんだからやればいい」と思えたのが大きかったですね。ロジックだけではない決断といいますか、やってみたいことがあって、始められる環境(最初の案件)があるんだから、細かいことは気にせずやってみればいいじゃん、やってから考えればいいじゃないかと。そういう意味では、ひとまず最初の案件に巡り合えたのはありがたかったですね。あとは前職にいわゆるアルムナイコミュニティ、出身者が集まる場所があって、そこから比較的簡単に出戻りできるような制度があったのも後押しになりました。失敗したらとりあえず戻ればいいと思えたのは安心感がありましたし。また前職の仕事の中で実際にフリーコンサルとして働いている方と協業する場面も経験していたので、キャリアはともかく実際の仕事や働き方についてはなんとなくイメージすることができたのも良かったように思います。- ちなみに、独立以外の選択肢は検討されましたか外資など別ファームへの転職や事業会社への転職も当然考えました。ただ大きな組織にいる限りは少なからず前職と似たようなことが起こるのではないか、自分がそういう組織に向いていないのではないか、というような思いがあったり。漠然としたイメージとして時間を自由に使えたり、仕事の裁量というかどう目標を達成するかという部分に対して自己責任で自由に仕事ができるといったところを魅力に思っていたので、出来るなら独立してみたいなという気持ちでしたね。独立後に感じたメリットとデメリット- 実際にフリーコンサルとして独立してみて変化はありましたか何より、先ほど話したような精神的/身体的な負荷は随分と軽くなったと感じています。案件のフェーズによっては稼働時間が前職と変わらず長くなってしまうこともありますが、それでも気持ち的には圧倒的に解放されましたね。メンバーの育成や評価といった業務が無くクライアントへの価値提供に集中できること、稼働する時間を自分の意思で決められること、契約の範囲で細かい調整も可能なことなど、自分の中でかなり大きな変化がありました。- 独立前に不安に感じていたことについてはどうでしょうか走りながら学んでいくという感じでしたが、思っていたよりも簡単というか、案ずるより産むが易しといった感じで、自分で調べて考えながらやれば特に困ることもないように思いました。事務手続きなどに関してもエージェント[quickflow]がある程度サポートしてくれたの助かりましたしね。今のところクライアントからは評価していただけているみたいですし、案件を継続するにしても新しい案件にアサインされるにしても、引き続き前向きに頑張っていきたいと思えているというのが前職の時との大きな違いですかね。- 独立して特に苦労したことはありましたか会計や細かい事務処理などを自分でやるのはやっぱり面倒臭いですね。税金周りの処理ですとか、保険を組み直したりですとか、福利厚生もないですしね。その辺はやっぱり会社に守られていたんだなと思って今更感謝してます(笑)。あとは、やっぱり独立直後に無給の期間が出来てしまうというのは、気持ち的にしんどいところがありましたね。ワンダーキャメル[弊社]さんもまだ即払いをやってない時でしたし(笑)。貯金を切り崩せば困ることはないんですけど、やっぱり不安にはなりますよね。- quickflowがお役に立てた場面は他にありましたか即払い[締め日から最短1日での入金]になったのは嬉しいですし安心感がありますね。あとはクライアントとの細かい条件の調整をしてくださったり、体調を崩して稼働ができないとなった時に間に入ってクッション的な役割を果たしてくれたのもとても助かりました。山内さんが独立後に感じた変化のより詳しい話や、ワークライフバランスについての考え方、独立して得られたものについての記事「ORではなくANDで考えられる人生」も併せてご覧ください。-編集部解説パート-独立前の準備。スキル・人脈・資金をどう確保するか。山内さんのように「独立」を成功に導くには、独立前の準備が肝となります。専門スキルだけでなく、案件を獲得するための人脈や、収入が安定するまでの資金など、独立前の準備にはいくつかの必須項目が存在します。独立後に慌てて対応するのではなく、会社員として働いている段階から、実績の整理や顧客との関係づくり、資金計画、各種手続き等を進めておくことが重要です。コンサルティングで成果を出すために必要な知識、実績、専門スキル独立後は会社の看板ではなく、自分自身の知識や実績が評価されます。そのため、特定の業界や業務領域に関する専門知識に加え、課題整理、資料作成、プロジェクト管理、顧客との合意形成など、案件を自律的に進めるスキルが必要です。過去に担当したプロジェクトについて、役割や成果、改善した数値などを説明できるように整理しておくと、案件獲得時のアピール材料になります。顧客との関係、人脈、前職の信頼を生かした案件獲得の準備独立直後の案件は、前職の顧客や取引先、元同僚からの紹介によって獲得できる場合があります。退職前から周囲に独立の意向を伝え、どのような領域の案件に対応できるかを共有しておくことが大切です。ただし、前職の顧客へ直接営業する場合は、就業規則や秘密保持義務、競業避止義務に抵触しないかを事前に確認する必要があります。エージェントの利用独立後の案件獲得では、フリーコンサルタント向けエージェントを活用する方法もあります。エージェントを利用すれば、自分で営業先を探したり企業ごとに提案を行ったりする負担を抑えながら、経験や専門分野、希望単価、稼働率に合った案件を紹介してもらえます。また、個人では見つけにくい非公開案件や高単価なプライム直請け案件に出会えることもメリットです。案件の条件交渉や契約手続き、稼働開始後のフォローを受けられる場合もあるため、営業や事務作業に時間を取られず、本来のコンサルティング業務に集中しやすくなることもメリットです。独立直後は、自分の市場価値や適正な単価を把握しにくいため、業界や案件市場に詳しい担当者から客観的な助言を受けることは大きな安心材料となります。最後に山内さんのお話からも分かる通り、独立には不安が伴う一方、働き方や収入、人生の選択肢を広げられる可能性があります。独立を成功に導くためにも、社員時代から必要な準備を怠らずに独立に備えましょう。是非エージェントも活用しながら、自分に合ったキャリアを検討してみてください。quickflowでは、SAPをはじめとするDX領域を中心に、高単価案件を多数取り扱っています。独立や転職を迷っている段階でも相談できるため、まずは無料相談で自身の市場価値や紹介可能な案件を確認してみてください。