シリーズ「フリーコンサル人生図鑑」では、フリーランスのコンサルタントとして独立した人々が、独立によって何を得られたか、どんな人生を歩んでいるのかをご紹介します。今回お話を伺った山内さん(仮)は国内ファーム出身の30代男性。独立によって身体的/精神的な高負荷から解放されたと話す山内さんが、独立したからこそ得られた趣味の時間の充実や、奥様との関係、今後の人生の展望などを教えてくださいました。山内さんが独立後を志したきっかけとなる前職の環境や、独立に際しての不安やその解消、そして独立を決意するまでの経緯についての記事「ロジックだけではない決断」も併せてご覧ください。独立して得られたもの- 山内さんは独立に際してどんな変化を期待していましたかやはり時間的、金銭的な余裕ですかね。実際に、前職と比較すると土日にサクッと休めることが多くなりましたし、なにより土日の「休み感」がずいぶん向上しました。しっかり休んでいいんだ、という気持ち的な余裕が出来たのは本当に嬉しいです。逆に言えば前職では休みの日でさえもどことなく忙しなさや仕事の圧みたいなものを感じていたわけで、おかしな話ですよね(笑)。- 独立後に新しく始めたことなどはありますか少し恥ずかしいですが、妻とゴルフを始めました。平日の夕方以降にレッスンに通ったり、打ちっぱなしに行ってみたり、土日に妻とラウンドしたりしています。前職の環境では、おそらく出来なかったことだと思うので、これは独立したからこそ出来ていることだと思います。世の中の状況[2022年のコロナ禍]もあり劇的な変化でもないですけど、大学時代の友人などと飲み会や遊びに出かけることも増えてきましたね。- ゴルフに限らず、もし前職に勤めたままだったら、新しい趣味を始めるといったようなことは出来ていたと思いますかもちろん可能性が0とは言えませんけど、かなり難しかったんじゃないですかね。学生時代なんかは、土日に予定が入ってないと不安なタイプだったんです。わりと遊びに前向きというか、貪欲なタイプで(笑)。それが前職で働いているうちに、だんだんと「土日空いてるんだからそこで仕事巻き返せるじゃん、ラッキー」みたいな思考になっちゃってたんですよね。だからむしろ予定を入れることに対してネガティブだったというか、仕事のために避けざるを得なかった。今思えば荒んでましたね…病んでいたんだと思います。そこを変えることができたのは本当によかったです。今では土日に予定を入れる頻度も高く、かなりポジティブですね。土日に予定があってそれが楽しみだからこそ平日の仕事を頑張ろうという気持ちになれています。…自分で言っててなんですけど、これ当たり前というか、世の中の人だいたいそうやって頑張ってますよね(笑)。それが環境によって全く違う思考になっちゃうんだから怖いですね。- 確かに怖いですね、かなり怖いです(笑)。- 土日に仕事が入ったり、休みたい時に休めないということはほとんどないですか?そうですね、プロジェクトの状況等によっては全くないわけではないですけど、突発的に仕事が入ることはないです。前職と違って、あくまでも外部の人間なんで、クライアントとしてもそこに対して急な契約外の仕事は振れませんしね。上司と部下の関係より、委託と請負という関係の方があるいはクリーンなのかもしれません。会社員と違って有給がないというのはデメリットかなと当初は思っていましたが、エージェントも含めて、クライアントとしっかり人間関係を作っていけば、フランクに要望を伝えたり、休みに関しても多少の融通は利かせてくれるようになりますね。今後のビジョン- これからの人生の目標などがあればお聞かせください仕事面では特にないというか、引き続き頑張って、しっかり成長しつつ、求められる価値を提供し続けるようにしていきたい、というくらいですかね。それと、独立前に友人が事業を立ち上げて、一緒にやらないかと声をかけてくれたんです。当時は目の前のことでいっぱいいっぱいで参画できなかったんですが、今もしまだ必要としてくれているのであれば、副業として力になりたいと思ってます。そうじゃなくてもメインのプロジェクト以外で10-20%稼働の副業をやりたいなと考えているところではありますね。前職時代はとにかく仕事を優先してしまいがちで余裕もなく、人生のあらゆる選択において"OR"でしか思考できなかったんですけど、独立してあらゆる余裕が生まれたからこそ"AND"で考えられるようになりましたね。これも独立してよかったことの大きな一つです。もちろん人によってキャパシティは違いますけど、少なくとも僕はそうでした。- ご家族との関係などについてはいかがでしょうなにより子供を作りたいなと思っていますし、子育てにも時間をたくさん使いたいですね。…今気付きましたけど、独立して一番よかったのはそう思えるようになったことかもしれません。妻も仕事をしているので、今後も私がフリーコンサルとして基本リモートのワークスタイルでやっていけるのであれば、子育ての半分以上は私がやっていきたいと考えてます。前職のままだったら、子育てへの参加自体厳しかったかもしれませんし、なんなら現実問題として子供が欲しいと思うことさえ出来なかったかもしれませんね。そう考えると今、独立して、こうした考え方が出来ているのは本当によかったなあと感じます。- しみじみといい話だなと思ってしまいました。ちなみに奥様とはいつご結婚されたのですか独立する少し前、前職の最後の方ですね。余裕がなかったとは言いつつですけど、そこは(笑)。結婚してすぐに独立するという話をして、最初は当然驚いてましたし、不安に思うところもあったでしょうから申し訳なかったですが、すぐに「稼いでこい!」と背中を押してくれて。今では私の変化をとても喜んでくれていますね。それもとても嬉しいことですね。最後に山内さんが独立後を志したきっかけとなる前職の環境や、独立に際しての不安やその解消、そして独立を決意するまでの経緯についての記事「ロジックだけではない決断」も併せてご覧ください!