上流フェーズの経験は高単価につながる、ということはよく知られていますが、下流フェーズはどうでしょうか?SAPコンサルタントとして独立する前に必要な経験を一通り積んでおきたいところですが、「下流フェーズ」の経験は必ずしも必要なの?と疑問に思っている方もいるでしょう。この記事では下流フェーズの経験が必要なのかどうか、また、下流フェーズを経験しておくことのメリットについて解説いたします。この記事のポイント「より良い上流コンサルタント」を目指すのであれば下流フェーズの経験は必須下流フェーズを経験することによって、上流フェーズに対する理解が深まる下流フェーズの経験が浅くてもフリーランスとして活躍はできる結論:可能な限り下流フェーズを経験しておく下流フェーズを経験する4つのメリット上流フェーズになればなるほど、単価は高くなる。これはSAPフリーランス業界では当たり前となっている法則です。ただし、だからといって下流フェーズの経験がなくても問題ないということでしょうか?答えはNOです。むしろ、より良いコンサルタントとなるには、下流フェーズの経験は必須になってきます。結論として、可能な限り下流フェーズを経験しておいた方が良いです。なぜ下流フェーズは重要なのか?メリットについて解説します。上流フェーズが「構想策定」「要件定義」を指すのに対し、下流フェーズとは、「設計」「開発」「テスト」「トレーニング」「移行」「運用保守」を指します。各フェーズについての詳細な説明が必要な場合、下記の記事をご覧ください!どのフェーズから経験すればいいの?~独立を目指す人のためのフェーズ解説~ |フリーコンサルが読むメディア|media.quickflow上記を見ても明らかであるように、圧倒的に下流フェーズの方が種類が多く、期間も長いです。更に、必要な工数という観点からも、下流フェーズの方がプロジェクトが必要とする人数が多くなります。決して上流フェーズの方が下流フェーズより重要だとは限りません。上流フェーズが全体像を決める「ドラフト」であることに対し、下流フェーズはドラフトに沿って細部を落とし込んでいく「清書作業」に近いイメージです。当然ドラフト段階で狂いが生じてしまったら、その後の清書段階に悪影響を及ぼしますが、清書段階のイメージができていないと適切なドラフトを描くことはできません。つまり、両方重要なのです。上流フェーズのみならず、下流フェーズも経験することによって、4つメリットがあります。上流フェーズに対する「解像度」が上がる 下流フェーズ各工程の具体的な作業を理解しているため、上流フェーズで何をどこまで決めなければいけないのかが理解できるようになります。マネージャースキルが潜在的に上がる マネージャーとなった時に、メンバーの負荷に対する理解が深い分、工数管理を的確に行えるようになります。また、自分の担当領域で障害発生した場合にどのような対応をとるべきなのか、復旧にどれほど時間や人手が必要なのかが経験則からわかるようになります。オールラウンダーになれる フェーズに制限なくプロジェクト業務がこなせることになるので、緊急の時にスポットで支援に入ったり、意見を聞かれたり、などの活躍が期待できます。クライアントに重宝されるでしょう。長期アサインも可能に 一般的に、要件定義フェーズなどの上流フェーズはアサイン期間が比較的に短いです。 マネージャーポジションとして一つのプロジェクトに長期アサインされるか、下流フェーズで長期アサインを狙うかのどちらかになってくるでしょう。 最終的にはマネージャーポジションを継続的に任されるのであればベストですが、駆け出しのうちは基本設計以降の下流フェーズで長期アサインを狙い、経歴書の信頼度を上げることが可能です。どれほどの経験が必要?下流フェーズの経験はどれくらいあればOKなのか、気になった方のために解説いたします。フェーズの工程を知るためであれば1度でOKただし、下流フェーズを経験したそのモジュールの知識のみ身につくことを念頭においてください。例えば、MMモジュールの移行を経験したのであれば、移行フェーズがどういうものなのか、MMの移行データをどう処理すればいいのか、というのは理解できるようになります。ただし、1度移行フェーズを経験したからといって他のモジュールの移行に関する知識が身につくわけではなく、データの種類や留意点はモジュールごとに変わってきますので注意しましょう。そのフェーズに関して自信がつくまで知見が欲しい場合、2回以上の経験が必要「〇〇さんであれば、安心してこのフェーズを任せられそう!」とクライアントに感じていただけるようになるのは、少なくともがっつり2回そのフェーズを経験していることが前提となります。もしきちんと下流フェーズでも活躍できるようなコンサルタントになりたいのであれば、自分の強みとなるようなフェーズを1、2つ複数回経験すると良いです。といえども、最終的に上流フェーズで活躍するフリーコンサルタントになりたいのであれば、「全てのフェーズを何回も経験しなければ!」と神経質になる必要もありません。全体像を掴むために1度導入プロジェクトをGo Liveまで流れとして経験し、得意としたいフェーズだけ多めに経験しておくという手もあります。最後に下流フェーズは俗にいうと「泥臭い」イメージが強いため、経験したがらないコンサルタントが一定数います。しかし、上流フェーズへの理解を深めるためには下流フェーズの経験は必須になります。下流フェーズを経験していない方は、メンバーとしてプロジェクトに参画し、一通り経験することをオススメします!